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高温岩体発電システムの開発
高温岩体発電システムとは、地下の高温の岩体に人工的に貯留層を造成し、2本以上の坑井を利用してこの貯留層に水を循環させて、地下の岩体の保有する熱を地上に抽出して発電を行う方式です。従来の地熱資源開発においては熱水対流系が主要な開発対象となっています。 この開発のためには、構造、熱、水の地熱の三要素を満たす箇所を調査によって探す必要がありましたが、これに対して、高温岩体発電は温度の高い岩体さえあれば、人工的に貯留層を造成して開発を進めることが可能です。 地殻の平均地温勾配は3℃/100mですので、より深く坑井を掘削すればより高温となりますので、未利用の非常に莫大な地熱資源がこの方式によって開発可能となると考えられています。 我が国においては1974年よりサンシャイン計画の一環として基礎的な研究が開始され、1984年からはNEDO(New Energy and Industrial Technology Dvelopment Organization)において研究開発が進められ、現在も進行中です。 現在、山形県大蔵村肘折地区を実験場として、この地域の地下約1,800〜2,300mに造成した人工貯留層 (岩体温度 260〜280度)を対象として予備的な循環抽熱試験などの試験を行っています。 1995年、及び1996年に実施した循環試験におきましては、1ヶ月の短期間でしたが循環抽熱に成功しました。 肘折地区においては、1999年12月より2002年8月末まで、この貯留層の抽熱による温度の安定性評価などの目的のために2年間の長期循環抽熱試験を実施しております。
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